はじめに|季節の扉がカチリと音を立てる日
9月9日は「重陽(ちょうよう)の節句」。陽の数字「9」が二つ重なる、めでたくて清らかな一日です。別名は「菊の節句」。古来、長寿と無病息災を願って、菊の香りと秋の実りで心身をととのえてきました。朝、菊を愛でていたら足元のバケツをひっくり返してしまい、師匠にタオルを差し出されました。「転んだら、呼吸を整えて立ち上がる。季節もそうだよ」。 今日も前向きに、ハーブと一緒に秋の入口を歩きましょう。

重陽の節句ってなに?|意味と今に生きるヒント
重陽は五節句のひとつ。朝晩が涼しくなり始めるタイミングで、暑さの名残と乾燥が同居します。食事・香り・お茶・入浴の「小さな儀式」を整えることで、自律神経の切り替えがスムーズに。伝統行事は、現代のセルフケアにも通じる知恵袋なのです。
伝統的な過ごし方を、いまの暮らしに
菊酒/菊花茶で邪気ばいばい
食用菊の花びらをそっと浮かべて一献。ノンアルなら、菊花茶や白湯に花びらを。
みぃメモ:花びらは軽く洗って水気を切る。浸しすぎると渋みアップ(去年やらかしました)。
被綿(きせわた)のアレンジ
前夜、菊に真綿をのせて香りと露をうつし、朝に手や頬をぬぐう所作。現代は、ボウルに菊花+ぬるめの湯でフェイススチームにアレンジ。
秋の一皿を作る
栗・きのこ・根菜・新生姜。咀嚼を増やして消化にやさしく。食卓に食用菊をひとつまみ添えると、彩りと香りで気分が上がります。
重陽におすすめのハーブ&薬草7選
下の効能メモは伝統的な用いられ方の目安です。体質や体調で感じ方は人それぞれ。少量から、香りと味の「ちょうどよさ」を探してね。
1|菊花(きっか)
目と気分のリフレッシュに親しまれてきた花。
使い方:花びら少量を熱湯で2〜3分。はちみつをぽとり。
2|よもぎ
古来の浄化&ぽかぽかアイテム。
使い方:乾燥よもぎを布袋に入れて湯船へ/足湯も◎。
3|紫蘇(しそ)
香りで呼吸が深く、食欲もスイッチオン。
使い方:刻んで味噌汁・冷や奴・梅しそ和え/軽く煮出してしそ茶。
4|ドクダミ
巡りケアに人気の和ハーブ。乾燥させると香りがまろやか。
使い方:ブレンドのベースに少量から(飲みやすさアップ)。
5|レモングラス
柑橘のような爽快な草香で気分転換。
使い方:刻んで熱湯3〜5分/鶏スープやフォーの香りづけにも。
6|カモミール
休息時間の定番。就寝前の一杯に。
使い方:ティー+温めたミルク+はちみつ=やさしいナイトキャップ。
7|エルダーフラワー
季節の変わり目の「すっきり」サポートに親しまれる花。
使い方:シロップで炭酸割り/ヨーグルトやゼリーに。
暮らしに落とし込むコツ|4つのルーティン
① 朝の一杯を固定する
レモングラスや紫蘇でシャキッ。朝いちの習慣化が自律神経の切替を助けます。
② 夜は湯気でととのえる
よもぎ足湯やカモミールの湯気吸入で、体と心をスローダウン。10分で十分。
③ 一皿に香りを一筆
吸い物に食用菊、冷奴にしそ、天ぷらに塩+よもぎ粉ひとつまみ。香りが食欲と満足感を後押し。
④ 小さなお守り作り
乾燥ハーブを小袋に入れてデスクへ。香りを嗅いだら深呼吸を3回。合図が決まると気持ちが整いやすいです。
みぃの簡単レシピ3選(重陽アレンジ)
菊花はちみつ湯
- マグに食用菊の花びら少量+熱湯150ml
- 2分蒸らして、はちみつ小さじ1を溶かす
- 酸味が欲しい日は、りんご酢を数滴
よもぎ塩の足湯
- 洗面器にお湯(やや熱め)+粗塩大さじ2
- 乾燥よもぎを布袋に入れて沈め、10分足湯
- 仕上げに足首から上へ、やさしくタオルでプレス
エルダー炭酸と菊のゼリー
- エルダーフラワーシロップ+炭酸水で一杯
- 別途、ゼリーは粉ゼラチン+菊花茶+はちみつで作り、冷蔵庫へ
- 乾杯は炭酸、デザートはゼリーで、香りの二重奏
安全に楽しむための大切な注意
- キク科アレルギーの方は菊花・カモミールは慎重に。
- 妊娠・授乳中や服薬中の方は、飲用前に医療専門家へ相談を。
- 野外採取は誤同定に注意。食用として流通する素材を選ぶと安心。
- 初めてのハーブは少量から。体調に合わなければ中止して休みましょう。
師匠のひとこと:「香りは足し算ではなく調律。自分の『ちょうどよさ』を聴きなさい。」
まとめ|季節の節目は、心身のチューニング日
重陽の節句は、暮らしのスイッチを秋モードへ切り替える日。菊の香りとやさしいハーブの力で、呼吸・食事・休息を少しずつ整えましょう。ドジを笑いに変えつつ歩むのが、見習いのたしなみ。今夜は湯気と香りで「邪気ばいばい、福おいで」。季節と仲直りして、軽やかな秋のスタートを。


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